仮想空間構築のための河川周辺の構成要素に関する研究(その3)各要素の重要度

摘要

以上の結果から、河川空間の構成要素「水、撟、柵、植物、人工物、幅、歩道、壁、流れ、連続性」を用いることで人が持つ河川のイメージを解析できた。それは要素の有無が、河川空間と判断させることに影響する際と、toの空間と判断されることに影響する際に大きく分かれることである。「幅」「水」「連続性」「流れ」は特にその特徴が強く、視覚という観点から河川景観を見た際に、これらが存在しないこと、また視認できないことは大きなマイナス要素である。よって人が河川を視覚的に確認する際には「幅」「水」「連続性」「流れ」を視認させることが重要であり、3次元仮想空間を作成する際にもこれらの要素を確認できるように作成することで、河川と判断される傾向が高いと考えられる。