公共空間における滞留行為の分析: 千葉市「パラソルギャラリー」における賑わい調査

摘要

以上のように、「パラソルギャラリー」において滞留行動の起こった場所、回数、様子を観察することができた。それにより、滞留の起こりやすい場所、滞留量、滞留の種類を把握することができた。 また、滞留行為と空間構成との間には密接な関連があることが分かった。空間構成は滞留量、出来事の数、即ちその空間のァクティビティに影響を及ぼす。 物的な環境デザインを通じて、出来事に適した条件をつくり、生き生きした空間を育むことができた。人びとは積極的にその場に足を運び、参加し、体験するなど、空間との直接の出会いによる活動が広がっていた。落ち着いて楽しく時間を過ごすことができる空間は、賑わいを創出するための重要な要素と考えられる。