新田集落における町並み景観と住民意識に関する研究: 滋賀県能登川町栗見出在家を事例にして

摘要

水路があった時代に作られてきた「表はハレの場、裏はケの場」という空間の使い分けが、表と裏が同じ用途になった現在も変わらず、表はきちhと整えておくべきという意識があるため、表の景観は意識的に維持されてきた。また、舟から車への移動手段の変化も水路が道路に変わったことで裏の機能に対応しており、空間の使い分けをそのまま受け継ぐことができ、おもての景観が壊されることもなかった。