アカ族の住居空間と住まい方に関する考察: 北ラオス ソイー·カオ村を事例に

摘要

1.SK村では斜面上方に床上空間が、斜面下方に土間空間が設けられている。その理由は様々であるが、高床式の家屋を建設する理由とも大いに関係あると考えられる。2.床上の空間には、祭壇が設けられていることや、仕切り壁の有無に関わらず惯習に従った就寝形態が保たれていることから、かれらの住まい方に男女空間が強く認識されていると思われるが、土間空閣は、その空間認識が薄れているということが、炉の設置場所や食事場所からうかがうことができる。