防災力を高めるための防災教育に関する研究: その7　都心に通う大学生を対象とした地震に対する意識と行動力に関する調査

摘要

2004年の中央防災会議において、近々東京で大地震が起きる可能性が高まっていることや、その被害想定が発表された。大災害が発生した場合は、市民一人一人の防災意識や行動が、被害の増減に影響すると考えられる。2003年、東京都区内のキャンパスに通う大学生(N女子大学)を対象に地震防災に関するアンケート調査を行つた結果を報告した。2004年には同じ都区内ではあるものの、新宿新都心部で高層ビルや地下道に囲まれ、授業も高層階で行われているB女子大学学生を対象に同様のアンケート調査を行った。本報では、調査概要と地震防災の知識•意識•防災対応力についての結果および昨年度のN女子大との比較結果について報告する。