フィンランドの伝統的農村住居の配置特性に関する考察

摘要

2003年秋季、フィンランド中域を中心に9つの伝統的農村住居の現地調査を行つた。そこには自然に根ざした文化が存在し、広大な敷地から活動領域をつくりだす知恵が感じられた。本稿ではフィンランドにおけるこれら特有の生活領域の現状把握を行うと共に、建築的な視点から外部空地、建物配置と建物用途の関係性を重層的に考察を試みる。