吹き放し堂の行事と運営手法: 地縁的領域の形成と生活空間の固有性に関する研究• その16

摘要

以上のことから,①吹き放し堂の行事内容を祭祀的な表現の有無により整理すると,宗教的な表現を指す言葉が入っていない事例は43宇中11宇にとどまり,宗教的な様相を帯びている場合が大半であること、②堂行事の運営経費の捻出方法は持ち寄りを基本としているが,時代の流れとともに簡素化されたり、現代生活に適応するように変更されていること、③堂行事の運営方法は、毎年の負担を軽くするために、組•班や住戸単位による輪番制を採用している場合が多いこと、などが理解できた。