ブレキャストプレストレスト鉄筋コンクリート合成梁の断面算定法の研究その7.引張鋼材を変動因子とするコンクリート合成梁の解析とその力学的性状について

摘要

①本解析により引張鋼材の選択が及ぼす合成梁の力学的性状の主要な変化様態を把握することができた。②残存圧縮応力は、圧箱部のコンクリートが弾性範囲内にある限り永続し、安定的な働きをする。③残存圧縮応力の部材変形を原形に戻そうとする復元能力は引張鋼材が降伏荷重を経過した後も有効である。④プレストレス力比0.5の部材では、残存圧縮応力が有効に働いて、引張鉄筋が著しく減少しても鉄筋応力への影響は小さく、力学的性状が安定している。