PC圧着関節工法による損失制御設計に関する研究(その9 PC鋼より線の弾性付着性状)

摘要

①シース管内に複数本のPC鋼より線が配線された場合における付着周長は、1本あたりの付着周長の本数倍で評価できることを示した。②PC鋼より線の付着性状は、付着長さが長く、また、付着長さ全域にわたってτ=1.0N/mm~2程度のほぼ一定の付着応力度が生じるものである。③プレストレス導入されたPC鋼より線がもつ弾性的な付着性状が、本工法の部材関節部における弾性回転の性能を形成させるために必要な要因であることを検証した。④鋼製シース管の有無による付着性状への影響は見られなかった。