保育室内の音環境への吸音の効果に関する現場実験その２ 「縦割り保育期間」を利用した比較実験

摘要

本報では、保育室内の音環境への吸音の効果について、前報の実験期間のうち８月の「縦割り保育期間」を利用し、３つの保育室で吸音条件を変化させる実験を行った。その１と同一の保育所S園では通常０～５歳児各１クラスを７時～１９時まで保育しているが、毎年８月の４週間の間は、３～５歳児を混合して３つのクラスに分けて保育するという縦割り保育期間を設けている。この年齢の条件が同じである３クラスを利用し３種類の吸音条件を比較することで、吸音の効果をより明確に見出すことができると考えられる。