アリソン?アンド?ピーター?スミッソンのトップライトを用いた建築作品の空間構成:アリソン?アンド?ピーター?スミッソンの建築作品に関する研究(5)

摘要

イギリス人建築家アリソン?スミッソン（1928-1993年）とピーター?スミッソン(1923-2003年)は、CIAM（近代建築国際会議）の解散とともにチーム10を設立し（1956年）、現在にも通ずる環境と建築の繋がりに目を向けた。筆者らは既報において、棟(パヴィリオン)と通路(ルート)による外部環境や、増改築、架構による空間構成について報告した。晩年に出版された全作品集には「TheHarnessing of Light?(光の活用)や「Sun Acceptance/Energy Containment」(光の受容/エネルギーの吸収)などの光をデザインの主調として扱っていた章が設けられている。そこで本研究では、スミッソンのトップライトを用いた建築作品を対象とし、光と空間の関係による空間構成の特徴を明らかにすることを目的とする。