復興市街地整備事業の影響を受けた商業者による商店街再建: 津被害を受けた気仙沼市鹿折地区中心部の事例

摘要

甚大な津波被害により壊滅的被害を受けた鹿折地区中心部は、災害危険区域指定によりその面積の半分近くが原則として居住不可になった。住民らは新な生活再建の場をまちのとともに模索してレ、く必要があった。しかし、個々 の土地利用に関心はあっても、復興事業まちづくりに対する将来像の議論は積極的に起こらなかった。本稿では、商店街の再建を通して、復興まちづくりの議論から商店街空間に住民意見を反映するまでの過程を報告する。復興まちづくりは、被災住民が主体となり行政や専門家らとビジョンを共有し、連携して行うことが必要である。