臨海平野地域の津波避難方策のケーススタディ その1 浜松市南区における自動車の避難活用可能性の検討

摘要

本報では徒歩避難との違いで、自動車避難に特有な条 件として、地域内の避難路の通過可能台数と駐車可能台 数に着目した。これらの充足の程度を浜松市南区を対象 としてケーススタディを行った結果、得られた知見を以 下に示す。 1. 現状の避難対策により、徒歩で高台や津波避難ビルに 到達可能な避難者は全体の69.1%である。 2. 続いて自動車避難の可否について検討したところ、地 域B のみ自動車の避難活用の可能性があることがわか った。 3. 地域A,C では通過可能台数が少ないため自動車避難は 難しく、津波避難ビル?タワー等、他の避難対策を考 える必要がある。 浜松市の高齢化への津波対策を続報7)にて示す。