高齢者の散歩環境における環境要素に関する研究: 既成市街地とニュータウンにおける比較分析

摘要

既成市街地とニュータウンにおける高齢者の散歩環境要素について比較し、以下の点があきらかになった。①S地域の経路タイプは「往復•回遊」に加え「街型」を含むものが多く散歩ルートに多様性がある。これは多様な場所があるために、場所の選択性が高まり、散歩ルートが多様なものになったと考えられる。②N地域の散歩ルートは「往復」、「往復•回遊」に偏っており、散歩ルートは単調なものが多い。これはS地域にみられるような様々な種類の環境要素がN地域にはほとhどみられず場所の多様性が小さいためであると考えられる。