複数サイクリック相関を用いた所望波の到来方向推定法のエルミート合成による性能改善

摘要

ディジタル変調信号の周期定常性に基づくサイクリック相関を用いた到来方向推定法（Cyclic 法）は，所望波のみの到来方向推定が可能である[1]. 通常，サイクリック相関を用いた所望波の到来方向推定法は単一のサイクリック相関(SCC) を利用する．これに対して，文献[2] は，複数のサイクリック相関の同相合成を用いた手法(MCC) にSAGE アルゴリズムを導入したSAGE-MCC の有効性を示した．本研究では，更にMCC にエルミート合成[3] を導入した手法を提案し，SAGE-MCC との性能比較および検討を行う．