都市部ストリート環境およびショッピングモール環境における5G ミリ波無線アクセスのビーム追従およびスループット特性実験評価

摘要

第5 世代移動通信方式(5G)においてシステム容量および通信速度の大幅な改善を実現するには，ミリ波帯を含む高い周波数帯を利用可能とすることが課題となる．ミリ波では主にスモールセルやホットスポット等の利用が想定されており，カバレッジや端末移動を考慮するとビームフォーミング技術が不可欠となる．これまで70 GHz 帯無線アクセスに関し試作した伝送実験装置を用いて，屋内外の様々なスモールセル環境におけるビーム追従性能について評価を行ってきた[1]．本稿では，ノキアと共同で行った，都市部ストリート環境およびショッピングモール環境におけるビーム追従およびスループット特性について報告する．