メタル収容装置の交流特性の実現方法

摘要

現行のSTM網に代えてIP網を用いて電話サービスを提供することが検討されている．サービスの提供方法を変更することでお客様に意図しない影響が現れぬよう，メタル収容装置の端末機側インタフェース部のうち交流特性の検討を行った．2. メタル収容装置のインタフェースメタルの加入者線を収容するメタル収容装置は上位網と加入者の間に位置し，両者を相互に接続する．上位網と接続される網側インタフェース部と，加入者端末と接続される端末機側インタフェース部，さらに両者を接続して動作させる接続部を有する．網側インタフェース部はIP網の「SIP」「RTP」などの論理的なメッセージで網側と通信するのに対し，端末機側インタフェース部は「アナログ音声」や「加入者線信号方式」で加入者端末と通信する．「加入者線信号方式」は「可聴音」,「電圧,電流の有無,大きさ,極性」などの順序,タイミングで規定された旧来の技術だが，アナログ電子回路に依存する割合が多く，実現の難易度は高い．