成分不明な複数種類の燃料が混在する予混合気体場での当量比分布の定量シュリーレン瞬間三次元CT 計測 （２０方向シュリーレンカメラとCT 法による計測）

摘要

「当量比」は，各種燃料と酸化剤（空気）との混合割合を与える値であり，燃焼にとって，適正混合・燃料過剰・空気過剰などの状態を表現する，極めて重要なパラメーターである．燃料と空気の混合割合を表す「燃料濃度」の計測手法については，①燃焼を用いる「接触燃焼式」，②加熱細線を用いる「熱伝導式」，③燃料ガスによる赤外線の吸収を用いる「赤外線式」，④光路長変化をとらえる「光干渉計式」などが挙げられる．この中で，当量比を直接与える方式は，①「接触燃焼式」のみであるが，サンプル混合ガスの燃焼を伴うため，爆発の危険性が皆無ではない．また，多次元「当量比分布」計測には不向きである．