NH_3/空気およびNH_3/N_2O/Ar予混合気の火炎・着火特性に関する研究

摘要

アンモニア（NH3）は単位体積あたりに多くの水素を含んでおり，また常温・約8気圧で液化することから貯蔵や輸送に適しており，エネルギーキャリアとして注目されている(1,2)．さらに，燃焼時に二酸化炭素を排出しないことから，カーボンフリー燃料として利用する研究が進められている．NH3を再生可能エネルギー由来の水素から製造することができれば， NH3直接燃焼はエネルギーの多様化による安定供給と二酸化炭素削減に大きく貢献することが可能となる．NH3を燃料とした燃焼器を開発するためには，燃焼特性を正確に再現できる化学反応モデルが必要不可欠である．