北九州市における工場・事業所の省エネルギー調査及び排熱の有効利用に関する研究その1 北九州市における工場・事業所の省エネルギー調査

摘要

現在、地球温暖化が人類にとって深刻な問題となり、日本をはじめ世界の多くの都市が、エネルギー利用の合理化と温室効果ガスの排出量削減を目標とした計画を既に策定している。日本において2030 年までにエネルギー使用合理化の更なる促進を行い、30%以上のエネルギー消費効率の改善を行っていくことが2006 年5 月「新国家エネルギー戦略」に盛り込まれた。この目標を達成するために、熱エネルギー利用に資する技術が多数挙げられている。その中からの排熱回収・利用に関連する技術が抽出された。本研究では、「環境モデル都市」の構築を目指す北九州市を対象に、市内工場の未利用エネルギーの活用を目的とする。まずは、北九州市における工場及び事業所の排熱量についてアンケートの形式で調べる。また、ヒアリングにより推計した工場・事業所の排熱量をGIS に入力し、位置情報と組み合わせた。