森林資源のマテリアル利用に関する将来予測 その１ 森林資源の量的・質的ポテンシャルと要求性能

摘要

再生可能な低環境負荷性材料である木材は，近年の様々な環境・資源問題を背景に，その有効活用の意義が広く認識されつつある．特に，木材には地球温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素を長期に渡って固定する炭素貯蔵効果があり，今後その評価が高まることが期待される．すなわち，木材の利用にあたっては，この炭素貯蔵効果を最大限発揮できる方策，すなわち材質に応じたマテリアル利用を検討することが重要である．