秋田竿燈祭りの準備空間における風景と音景の広がりの研究:竿燈祭りにおけるプレパレーションスペースの研究（その1）

摘要

アンケート調査や実地調査により、竿燈を空間的に捉えることができた。本編で得られた結果として、①都市的な範囲で見ると秋田市大町付近は町内の練習、山王大通りや秋田駅周辺では、企業団体の練習が集中している。②本部はその地区の神社や寺を使用し、竿の保管場所と兼用している。③練習場所の多くは本部の近くに位置し、竿燈や太鼓の移動が容易なように近くの空きスペースや公園などを使用していると言える。④平面的に練習空間を把握したが木や駐車場などによりスペースが小さくなっているが、工夫し有効的に使用している。⑤練習風景として周辺からの可視領域やお囃子の音が聞こえる領域を定量的に求められた。