人口減少時代を迎えるわが国の都市圏の形態変化に関する研究:多核性に関する指標を用いた都市圏中心核の形態分析

摘要

上記の結果から、MFA―Polycentricity について、都市計画上の応用可能性として以下のことが考えられる。1.諸指標値と都市圏規模との関係性を把握することにより、将来的な都市圏規模変化に伴う多核構造変化等を考慮した拠点計画策定に寄与できる。2.常住人口を用いて抽出したPolycentricity 中心核を「相対的人口集中地区（RDID）」の規定として用いることで小規模圏域においてもRDID縮小を基準とした都市縮小の把握・分析が可能となる。3.多核性の変化に基づくRDID構造変化の類型化に基づき、同類型内での縮小時の人口集中拠点の再編に関する課題・ノウハウの共有等が可能となる。