異種細骨材を用いた粉体系中流動コンクリートの諸特性に関する研究 その1 ブリーディングおよび圧縮強度に関する評価

摘要

コンクリート用骨材として天然骨材の枯渇に伴い，砕砂，砕石などの人工骨材の需要が増大している。また，砕石，砕砂を製造する際に1～2%の砕石粉が発生するが，そのほとんどが最終処分されており，利用用途の模索が必要とされている1)。近年では高流動および中流動コンクリートの製造時に，材料分離低減材としての使用を目的とする研究が行われているが，未だ十分に研究はなされていない。また，材料分離抵抗剤として砕石粉を混合した場合，流動性が極端に悪化し，ワーカビリティの管理が困難になる場合がある。