沿岸部斜面地集落における空き家の立地と所有者意識の関係について:三重県尾鷲市九鬼集落を事例として

摘要

本研究では、尾鷲市内の九鬼集落を対象に空き家所有者 の空き家意向について調査·分析をおこない、空き家所有 者の意向と空き家立地の関係について分析したところで ある。結果をとりまとめると、1.空き家所有者は空き家の日常管理は難しいこともあり 物件を手放したい意識はあるが、賃·貸'売買すること には抵抗感じている割合が高い。ス.九鬼は斜面地に住居が立地する特性から、さまざまな 標高に立地する空き家が存在する。ョ.主要道路に接道する空き家所有者は賃貸，売買したい という意識は低く、一方で斜面地に立地する空き家の 所有者は賃貸·売買したいという意識が高く、とりわ け売買したいという思いが強い。