大学キャンパスにおけるフロントゾーンの役割と位置付け:立命館大学びわこ・くさつキャンパスを事例として

摘要

立命館大学では2015 年春に大阪いばらきキャンパス（以下OIC）が竣工し、それまでの京都（衣笠キャンパスと朱雀キャンパスを含む）、びわこ・くさつキャンパス（以下BKC）と合わせ3 府県に跨る多拠点型の総合大学となった。現在、キャンパスの整備はOIC、京都、BKCさらに附属校などを含む広範囲において同時進行で取り組まれているが、こうした中でキャンパス周辺地域との連携を考慮した計画の重要性が一層強く意識すべき状況にあると考える。本稿では、BKC を事例として、地域再生に貢献する大学キャンパスづくりにおける「フロントゾーン」の役割と位置付けの重要性について論じる。