移動コストを考慮した平面都市の容量制約付き職住配置

摘要

図2 の職住分布は，簡易的な数値解析例ではあるが，多くの都市に共通してみられる職住形態の大局的構造を捉えていると考えられる．その意味において上述した数値解析値は今後，実データに基づく応用分析を行ううえでも，有益な知見を示唆しているものと思われる．本研究で導入した容量制約以外にも，居住密度や地価など他要素の条件を考慮することで，より実空間に則した都市モデルを提案し，職住分布配置を導出することを今後の課題とする．