中間階免震建築物のMR 回転慣性質量ダンパーによるセミアクティブ制御（その1 リアルタイムハイブリッド実験における解析モデルの検証）

摘要

中間階免震は，敷地が狭く十分なクリアランスが確保できない場合や構造形式が途中階で変化する建物に適した構造形式である。本研究では，磁気粘性流体を充填した回転慣性質量ダンパー1)（MR 回転慣性質量ダンパー）を中間階免震建築物に適用し，提案するセミアクティブ制御を行うことで，免震層の変位と構造物の加速度を同時に低減することを目指す。その1 では，MR 回転慣性質量ダンパーを用いたリアルタイムハイブリッド実験を行い，ダンパーのモデル化と解析モデルの妥当性を検証した。また，ダンパーに印加する電流値を変化させてパッシブ制御を行い，その効果を確認した。