カトマンズ盆地王宮広場周辺のダルマシャーラと共同水場に関する研究: 世界遺産バクタプル全域を対象として

摘要

ネパールは、ヒンドゥー教と仏教とインドとチベットの文化などが入り混じり、独特の文化が形成されている。その中でカトマンズ盆地にあるバクタプルは世界遺産に登録され、観光客が増加しているにも関わらず、住民の生活風景やコミュニティが残されている。この王宮広場周辺に存在する伝統的な休泊所（ダルマシャーラ）・共同水場に関する詳しい資料が存在しないため、昨年はバクタプル西部を調査したが、全容は把握できなかった。そこで、本年度はバクタプル東部におけるダルマシャーラと共同水場の分布を把握し、またダルマシャーラの利用特性を把握することを目的とした。