動物に対する心理的効果を狙った移動式鳥獣被害対策ロボット

摘要

山に囲まれた農村では常に野生動物の被害にあっていたが、近年はその被害が人里にまで及hでいる。農林水産省が発表した情報によると平成25 年には鳥獣の農作物の被害額は199 億円、被害量は63 万t にも及hだ。平成27 年には被害額176 億円、被害量50 万t と減少しているが、平成25 年～27 年の過去三年間で566 億円、167 万t もの被害が生じている。一方、動物とロボットのコミュニケーションを活用しようとする試みが増えている。例えば放牧中の家畜の群れの制御や捕食動物からの警護を行う牧羊犬がいる。この牧羊犬の役割を担うロボットを開発するプロジェクトなどが挙げられる。また動物の機械に対する慣れは動きの予測可能さが重要な要素であり、自然界にない動きには警戒するとの報告もある。