バイオフィルムの画像計測における形成手法の検討

摘要

バイオフィルムは，細菌の活動によって材料表面に形成される不均一な膜状物質1)である．水浄化システム等ではバイオフィルムが配管の汚染，劣化，腐食等の問題を引き起こす原因の一つであることから，その形成状態を適切に計測するシステムが求められている．当研究室では，生体血流計測や表面形状計測に応用されるレーザースペックル法を用いてバイオフィルムの形成状態を計測する手法の開発を進めている．しかしラボ実験に用いるバイオフィルムを安定的に形成するための実験系および実験条件がまだ十分ではない．そこで本報告では，バイオフィルムを形成するための手法を試みた結果を示す．