バブル崩壊後における食料消費構造に関する計量分析 一時子山（1995）モデルからの接近一

摘要

1990年代前半に起こった「バブル崩壊」後，日本経済はかつてのような高い経済成長を見込めない状況が続いている。 また，「デフレーション」というこれまで殆ど経験したことのない経済状況に直面することになった。 時子山［1］は，食料消費の変化要因として，所得要因が大きく後退し，日本が「食生活の成熟」段階に到達した点を実証した。 しかし，バブル崩壊後の大きな変化のもとで，日本の食料消費動向は，はたして－バ．ブル崩壊以前と同じ状態にあるといえるだろうか。 何か新しい変化を見せてはいないだろうか。